路線と運賃

開業当時の市電路線図
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 開業当時の路線および停留場名は上図に示す。停留場は電車の運転系統と交通の状態とを考察した上で、その間隔は2町(約218m)を基準とし、特別の区間に限り100間(約182m)前後の地点に定められた。

開業当時の普通運賃表  (単位:銭、通行税共)
片  道


熊本駅前 10 13 13 16
呉服町 10 10 13
13 花畑町 10
19 13 水道町
25 19 13 浄行寺町 10
25 19 13 13 味噌天神前
31 25 19 13 19 水前寺

回数券料金表  (通行税共)
33区分 1円
70区分 2円

 運賃を算定する区間は0.7mile(約1.1km)を標準として設定された。運賃は1区片道3銭、往復6銭で、乗車券1枚に1銭の通行税が加算された。従って各区間の運賃は上表の様になる。また当時は小児運賃は設定されていなかった。普通回数券についても33区分95銭、70区分1円95銭で、さらに5銭の通行税が加算された。